咬合再構成審美歯科歯周病治療矯正歯科
コンビネーション治療(歯周病治療、矯正治療、補綴治療)によって口腔環境が改善・維持された症例

Before

After
主訴 | 疲れると歯茎が全体的に痛い |
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診断名 | 重度広汎型成人性歯周炎 過蓋咬合 空隙歯列 |
年齢・性別 | 初診時40代・女性 |
治療期間・回数 | 歯周病基本初期治療 : 約6か月/7回 矯正治療 : 約18か月/15回 |
治療方法 | ① 歯周病基本初期治療 ・精密検査 ・TBI(歯磨き指導) ・SC (縁上歯石除去) ・SRP(縁下歯石除去) ・再評価 ・メンテナンス ② 矯正治療 マルチブラケット・ワイヤーを利用 ③ 補綴治療 被せ物を施す一般的な治療 |
費用 | 矯正治療期間 : 約 ¥ 245,000- |
デメリット・注意点 | 期間が長い、回数がかかる |
備考 | 口腔内検査の結果から患者様に応じた治療計画を立案・説明し安全に治療をすすめていきます。 治療段階に応じて十分なカウンセリングを行い、患者様の希望に沿った治療を提供いたします。 |
治療詳細
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① 初診時・治療介入~
全顎的な歯肉炎症が認められ、骨や歯茎(歯周組織)による歯の支持が弱まっている状態でした。噛み合わせの影響もあり歯と歯が離開し、噛みこみが落ち込み深くなっている状況で患者様も見た目、噛みにくさを気にされていました。
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初診時レントゲン写真
支持されいる骨が全体的に少ないことが分かります。
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② 歯周病基本治療後~
全顎的な歯肉の炎症が消失し歯のぐらぐらが治まりました。患者様も変化に喜んで頂きセルケアの習慣を身につけていただきました。
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基本治療後レントゲン写真
歯槽硬線が明瞭化しており歯周組織が安定したことがレントゲン上確認できます。
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歯周病治療によるかみ合わせへの好転的な影響
歯周組織(歯茎や支持骨、歯根膜)の慢性的な炎症が改善され組織が引き締まることで歯軸の変化が起こり、かみ合わせが安定しています。歯肉色も健康的なピンク色になりました。顎位も安定することで患者様も歯周病治療後は食事がとりやすくなったと治療効果に喜んでいただきました。
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③ 矯正治療中~
歯周組織が安定したので歯の離開の封鎖やさらなる咬合の緊密化のためマルチブラケット・ワイヤーによる矯正治療を行っています。
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矯正治療後
見た目が改善し、かみ合わせもさらに緊密化しました。初診時からの変化に喜んでいただき、食事もとりやすくなり患者様QOLの向上に大きく寄与できました。
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③ 補綴治療~
残った歯の予後を考え部分的に補綴治療を行い、咬合のコントロールを行っています。
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④ 定期健診~ 初診から20年経過
長期的に安定した口腔環境が維持されています。
* 歯科治療上重要な 力学的 (かみ合わせ) コントロールと、炎症 (歯周病細菌) コントロールの両輪が確立されており今後も安定した予後が見込まれます。
治療前後の比較